実はメタ説を除いて初手必殺技を出さない理由として、
金色のガッシュ!のバオウ・ザケルガ説という
すんごい都合のいい説明があるんだけど、
あえて違う説を押していきたいテスト。
何故ウルトラマンは初手必殺技を使わないのか?
制限時間があるのなら余計に有効な手立てであることは間違いない。何故か?
メタ的な話は積極的に目を逸らす方向で、
あくまでも現実的?な視点で考える。
その1:スペシウム光線は実は物凄く当て難いのはないだろうか説。
別の話になるが劇場版ガンダムW(つまりエンドレスワルツ)では、
照準を数ミリ外すことによってシャッター1枚残すと言う神業を見せているが、
これは逆に言えば、数ミリ外しただけで著しく威力が落ちると言う意味でもある。
これをスペシウム光線で例えてみよう。
たったあれだけの光線であるが、ピンポイントで数秒間照射しなければならない。
しかも怪獣は建物では無い。生き物である。
どれほど難易度が恐ろしいものになるか分かるのではないだろうか。
故に彼らはわざわざ肉弾戦を挑むことで
相手を棒立ちまで追い込む必要があるのだ。
あんな簡単にバカスカ当ててるスペシウム光線だが、
実に繊細な作業を強いられているのだと思えば、
初手で早々簡単に撃てないのだと一応は納得できる。
八つ裂き光輪?あれはちゃんとした角度で入らないと
刃が刺さらないんじゃないですかね。
その2:ウルトラマンはただの案山子ですな説
唐突だが君は大昔に出たウルトラマンのゲームを知っているだろうか?
アーケードのCPU戦だけの対戦格ゲーみたいなアクションで、
後にSFC、GBに移植されたアレだ。
ぶっちゃけこれ。
難易度は昔のゲームらしく、
鬼畜。
難易度はともかく、このゲームの仕様として、
トドメは必ずスペシウム光線というのがある。
つまり何が言いたいかと言うと、
ウルトラマンは正攻法だとスペシウム光線以外では
怪獣を倒せないのではないだろうか?ということである。
そう考えると初手で倒さない理由も一応だが説明がつく。
そもそもウルトラマンの活動時間は限られている。
ならば尚更、短期決着を望むところだろう。
しかしもし、外すなりして倒せなかった場合はどうなるだろう。
相手は警戒すること請け合いだ。
しかも素手では倒せないのだから、それだけ警戒していればよい。
もしかしたら逃げるかもしれない。
そうなってしまっては不利なのはウルトラマンだ。
故に彼らは慎重に慎重を重ねて最後まで必殺技は撃たない。
むしろわざと肉弾戦を挑むことで油断を誘っているのだろう。
しかし結論を出すには二つの意見も若干無理があるのは否めない。
そこで打開策として二つの案を足してみてはどうだろうか。
すなわち、
ウルトラマンは必殺技でしか怪獣を倒せないが、その必殺技は物凄く当て難い。
だ。
従って確実に命中させる為に、制限時間をフルに使って
怪獣を棒立ちレベルまでに疲労させたのちに、
スペシウム光線を当てるという手段を取っているのだろう。
彼らは他の行動をやらないのではない。
他に選択肢が無いのだ。
勿論、初手必殺技もやってないわけではない。
しかし、その時の相手は格上の相手と言ってもいい。
格闘を挑んでも消耗するのは自分ばかりと判断したならば、
防がれるのを覚悟で初手必殺技を使うしかないと判断するに想像は難くない。
あれほど余裕ぶっこいてるように見えるが
銀色の巨人達は実は常に崖っぷちなのだ。
そして考えてみて欲しい。
もしこの実情を人が知ったらどうだろうか?
こう言ってしまうとアレだが、そんな事情を知ってしまった人が
ウルトラマン達に全幅の信頼を寄せるとは、とても言い難い。
その為にウルトラマンは日々の活動を惜しんでいない。
ヒーローショーの出演や、玩具や食玩、
ゲームなどのメディアへの積極的な進出
(
もう更新してないけどTwiterもやっていた)をして、
我々にウルトラマンは健在だとアピールしている。
まさに怪獣退治なら任せとけと言わんばかりだ。
だが我々は彼らに対し「貧弱星人のくせに嘘をつくな!」となじってはいけない。
何故ならば、そうでもしないと人は守れないからだ。
人に愚かな部分があるのは紛れも無い事実で、
もしウルトラマンが頼れないと分かれば、
不安に駆られた人々が暴動を起こしてもおかしくない。
その刃がウルトラマンに向けられては、本末転倒であり、
そうなってしまっては間違いなく地球人類は滅んでしまうだろう。
彼らのしていることは間違いなく、我々に対しての善意であり、
地球が守られているのは事実である。
そのことに我々は感謝しなくてはならないのだ。